秦神社
【はだじんじゃ】

高知市長浜にある神社。祭神は長宗我部元親。長宗我部氏菩提寺の雪蹊寺に隣接する。慶長４年京都伏見で没した元親の遺骨は天甫寺山に葬られた。明治初年神仏分離の際雪蹊寺が廃寺となったため（明治12年再興），明治３年元親を祀る神社として創建され，長宗我部氏代々の霊もあわせ祀った。社名は長宗我部氏の本姓秦に由来し，神体は元親の衣冠束帯姿の木像。神体は毎年４月８日に公開している。豊臣秀吉の九州征討の際，豊後国戸次川合戦で長宗我部信親とともに戦死した家臣の名を記した大位牌と，元親没後その子盛親が父の姿を描かせた絹本著色長宗我部元親像（国重文）がある。この大位牌と長宗我部元親像は本来雪蹊寺にあったものである。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7207560