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三島神社
【みしまじんじゃ】


高岡郡葉山村姫野々にある神社。旧郷社。祭神は大山祇命・諏訪大神・天満天神・十六王子神および津野氏歴代の霊。津野氏の祖,山内蔵人経高が延喜13年に当国津野へ移り,その後に伊豆国より勧請し,津野氏代々の崇敬が篤かったという(土佐州郡志)。半山郷の総鎮守で(南路志),県下最古の建武5年銘の鰐口が現存する。天正16年の津野惣郷神社帳に「三島大明神,本社三間,舞殿三間,横殿四間」とあり,同年の津野半山地検帳に「三島神田〈五月十五日・九月十八日〉二度ノ祭有」などと見える。慶長15年再建の棟札があるが,現社殿は弘化5年の再建。相殿に天満天神・十六王子神・諏訪大神を祀り,のち津野神社を合祀。別当寺は真言宗の高徳山春藤院繁国寺で,津野氏祈祷所領分の僧禄であった(南路志)。明治2年神仏分離で別当を廃す。社宝に弥生時代の中細銅剣2本(1本は全長31.6cm,1本は33.5cm)があったが,昭和40年代に盗難にあった。祭日は明治7年に6月28日に改め,10月28日の例祭に奉納される葉山村花取踊りは県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208221