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山川
【やまがわ】


旧国名:土佐

香宗川流域の山間部に位置し,同川は北東から流入し,大きく湾曲して西流し,さらに南西に向かう。湾曲部にやや開けた河谷盆地をつくっている。当地は古来物部部民の開発根拠の地といわれ,室町期東川専当職が清遠氏であった時,その専当名の庶子名(脇名)であったらしく,応永23年11月の山川守重東川専当名庶子分田地譲状によれば,清遠山川□(物)部守重が庶子分田地15代を清遠二郎兵衛嫡□(子)に永代譲渡している(安芸文書/土佐国地方史料)。また嘉吉2年12月7日の東河専当職打渡状では前記山川守重の息子と思われる山河新左衛門が大忍(おおさと)荘西御分東川専当職を渡付されている(同前)。新左衛門はのちに清遠氏にかわり全東川専当職を掌中に収め,発展して小領主化する。
山川ノ村(中世)】 織豊期に見える村名。
山川村(近世)】 江戸期の村名。
山川(近代)】 明治29年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208545