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竜河洞県立自然公園
【りゅうがどうけんりつしぜんこうえん】


県中央部,香美郡土佐山田町南部にある県立自然公園。国天然記念物および史跡指定の竜河洞を中心に,昭和33年3月28日指定されたが,同34年11月17日,物部川左岸の神母ノ木(いげのき),さらに右岸の大楠植・新改地区1,763haを含めた区域に拡張され,面積1,844haとなった。竜河洞は,延長4kmに及ぶ変化に富んだ鍾乳洞で,山頂に近い洞出口付近には弥生土器などの遺物を含む住居跡もみられ,観光地としても著名。神母ノ木には,林業試験場・県立鏡野公園(都市公園)などの植物園地区,物部川右岸の大楠植・山田地区には,中世の山田城跡,桜の名所で山田付近の氏神である八王子社,江戸期の儒学者谷秦山の墓地山などが含まれる。さらに,土佐山田町の西北部にあたる新改地区では,若宮高原や若宮温泉(冷泉),鍾乳洞などがある。近時,「八王子さくらの道」と称するレクリエーションのための散策道も設定されている。県の観光拠点の竜河洞と土佐山田町の市街地近郊の都市公園的機能をあわせもつ公園。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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