竜の渡し
【りゅうのわたし】

浦戸湾口にあった渡し。井尻の渡しともいう。土佐市宇佐地区の福島浜と横浪半島部の宇佐地区井尻間の渡船による連絡路。弘法大師の青竜寺開創の時，その鎮守として井尻に残した八人衆の渡世の１つとして渡守をさせたのがはじまりとされる。四国霊場八十八か所第36番札所青竜寺への巡礼客や半島住民の重要な連絡路であったが，昭和48年の宇佐大橋の開通によって廃止された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7208722