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相島
【あいのしま】


旧国名:筑前

相之島・藍島とも書き,古代には吾瓮(あえ)・饗島(あえしま)・阿閉島ともされていた。玄界灘東部に浮かぶ相ノ島全域。相ノ島は面積1.25km(^2),標高50~70mの玄武岩からなるメサ状の島で,東西に長く三日月状をなし,相島湾を抱く。北部は海食崖が発達し,東部はながい浜のトンボロにより鼻面半島を形成する。「筑前名所図会」には「阿恵島ともいふ。今案するに此島にも安部宗任支族来り住し故に阿部島といふと伝説あれども,古歌にも読し名所なれバ,尚そのむかしより其名ありし所なるべし」と見える。ながい浜には丸い岩石が積み重なって出来た防塁のようなものや,箱式状の石棺らしきものが見られ,海洋民族の墓所であったともいわれる。遭難の碑や元寇戦没者供養塔などもある。
相島(中世)】 室町期から見える地名。
相之島村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
相島(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208788