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青木荘
【あおきのしょう】


旧国名:筑前

(中世)鎌倉期~戦国期に見える荘園名。筑前国のうち。「花園天皇宸記」正和3年閏3月19日条に「筑前国青木荘」と見え,当荘に勧請された北野社に起こった不思議が記されている(大成)。下って応永5年4月15日,「筑前国青木庄内堀内十楽寺前田十三町内壱段」が吉積因幡守に与えられた(雷山文書/太宰管内志)。当荘は,「安楽寺草創日記」によれば,建永元年5月七条院藤原殖子が天満宮安楽寺内に建立した三重塔に寄進したもので,寛喜2年には安楽寺東法華堂に寄進されたという(太宰府天満宮文書/天満宮史料7)。戦国期,神領青木荘は安楽寺別当大鳥居氏の所領となっており,元亀元年10月大友宗麟から大鳥居信渠に安堵されている(大鳥居文書・太宰府天満宮文書/博多史料5)。「荘園志料」は当荘を,「和名抄」に見える下座郡青木郷の地に比定しているが,詳細は不明。




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「角川日本地名大辞典」
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