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油山
【あぶらやま】


福岡市の南部,早良(さわら)区・城南区・南区の境界にある山。標高592m。緩やかな山容を示し,南の背振山地とは小笠木峠により分離される。地質は背振山地と同様の早良花崗岩類を基盤とする。地名は,聖武天皇の時代,清賀上人が胡麻を作って油を絞り(一説に椿の油),糸島郡の諸寺に灯火油として送った事に由来するという。昭和43年にキャンプ場などの野外施設を伴った油山市民の森(180ha)が開設,福岡市のレクリエーションエリアとしての機能を果たす。山頂へは東油山,早良妙見口から各1時間で達するが,山頂は広葉樹に覆われ,展望はきかない。また,西側のピークの荒平山には古城跡がある。山麓は都心から近距離に位置するため早良区野芥地区の妙見口を中心に住宅団地の建設が進む。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7208938