100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

池町
【いけまち】


旧国名:筑後

(近世)江戸期の町名。久留米城下の1町。城の南方,池町川の南岸に位置した(延宝絵図)。東と西を八百屋町と田町が限る。町名は小川に面する低地のため川(現在の池町川)の増水ごとの浸水に由来するか。宝永年間の家数72(啓忘録抜萃)。安永年間の間数2町(筑後志)。寛文元年に池町の町立てがあり,山伏本覚は移住して祈念所を建てたという(社方開基)。町草創時は宝寿院・一乗院・円光院などの山伏が祈檀をもっていた(同前)。享保11年の城下町大火で町は焼失し,住民は小頭町・原古賀(はらんこが)町に移された。以後,当町域は広場(馬場)となり(石原家記),明治2年には市民兵の調練が行われた。明治15年字小名調(県史資料7)に隣接する細工町と米屋町の字名として見え,川名にも町名が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209082