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石峰村
【いしみねむら】


(近代)明治22~39年の遠賀(おんが)郡の自治体名。若松半島中央部。北は響灘,南は洞海湾に面し,東西に石峰山系が走る。修多羅(すたら)・小石・藤木の3か村と二島村の一部が合併して成立。修多羅・小石・藤木・二島の4大字を編成。村名は地内中央部の石峰山にちなむ。合併時の戸数371・人口2,425,地積は田252町・畑48町・山林429町・原野171町など計989町。山野部が多く,わずかに農業が営まれた。明治24年の戸数424・人口2,915(男1,605・女1,310),厩3,学校4,水車場2,船115(徴発物件)。同年,修多羅と鞍手郡直方(のおがた)間に筑豊興業鉄道会社による鉄道(のちの筑豊本線)が開通。これにより筑豊炭田からの石炭輸送が川艜による舟運から鉄道による大量輸送に変わった。修多羅・藤木の洞海湾岸に桟橋,クレーンなどが設置され,日本有数の石炭積出し港としての地歩をかためた。明治31年修多羅が若松町修多羅となる。同39年若松町の一部となり,村制時の3大字は同町の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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