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石峰山
【いしみねやま】


北九州市若松区の小石・藤木の境界にある山。標高302.6m。筑紫山地の一端を形成する福智山地に属し,この山を中心に標高100~300mの石峰山塊を形成する。北側はなだらかな山容をみせるが,南側の山麓部は傾斜が急で,地塁山地をなす。中生代白亜紀の関門層群の地層からなり,南部の山麓では花崗岩類が基盤岩となる。山頂付近は中生代の堆積岩で,「続風土記」には「上に大石ある故石峰と名つく,島郷にては第一の高山なり」と見える。南斜面の八合目に烽火台跡がある。これは,福岡・佐賀両藩が幕命により,文化6年,外敵に備えて肥前国から筑前国・豊前国に設けた烽火台の1つで,亀井昭陽の「烽火日記」にも見え,文化13年に廃止されたという。玄海遊歩道(高塔山~脇田海岸間12km)のルートにあたり,ハイカーも多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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