伊田線
【いたせん】

ＪＲ九州の路線名。直方(のおがた)市と田川市を結ぶ。筑豊本線直方駅（直方市直方）から遠賀(おんが)川支流の彦山川に沿い田川郡の赤池・金田両町を経て田川伊田駅（田川市伊田）に至る。延長16.2km，複線，駅数６。田川地区の石炭輸送を目的に敷設されたもので，筑豊鉄道が明治26年２月11日に直方～金田間9.9kmを開業。同30年10月の九州鉄道への合併を経て，同32年３月25日に全線開通し，同40年７月に国有化された。田川伊田駅で田川線および日田彦山線に接続する。沿線には三井田川・三菱方城・明治赤池など大小多数の炭鉱が操業し活気に満ちていたが，昭和40年代初頭までに大半が閉山して輸送量が激減した。昭和58年度の営業係数は518，九州の国鉄43線中15位で，赤字ローカル線第３次廃止対象路線となっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7209154