位登鉱山
【いとうこうざん】

田川市位登にある石灰石鉱山。大正７年に位登石灰工業として発足，昭和16年に位登産業が事業を継承した。同24年に旭硝子の子会社となって設備を拡充し，日田彦山線池尻駅から会社専用鉄道（2.4km）を敷設し，製品の輸送を行ったが，同57年11月に廃線とし，現在はトラック輸送を行う。鉱区面積2,836ａ，可採鉱量350万ｔ，従業員55名。製造設備能力は，石灰石（工業・農業・飼料用タンカル，苦土カルシウム）月産3,000ｔ，バラスト（道路・生コン・鉄道道床用）月産8,000ｔ，生石灰（製鋼用・消石灰原料・脱硫中和）月産9,000ｔ，消石灰（中和・土質安定・農業・建築用）月産4,500ｔ，プラスター（一般壁材料・モルタル混和材・接着セメント）月産2,500ｔである。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7209206