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糸田線
【いとだせん】


JR九州の路線名。田川郡金田町と田川市を結ぶ。伊田線金田駅(金田町金田)から糸田町を経て田川市の田川後藤寺駅(田川市本町)に至る。延長6.9km,駅数4。豊州鉄道が明治30年10月2日に後藤寺駅(現,田川後藤寺)から豊国駅(現,糸田駅付近)まで3.5kmを開業。同34年の九州鉄道への合併を経て,同40年国有化された。旧宮床駅~金田駅間4.1kmの路線は,金宮鉄道が昭和4年1月に開業,同年6月親会社の九州産業鉄道(同6年産業セメント鉄道と改称)に吸収され,同18年7月に戦時陸運非常体制確立のための基本方針にそって国が買収,前者と合わせて糸田線となった。田川後藤寺駅で田川線・日田彦山線・後藤寺線に接続する。沿線には三井田川大藪鉱・明治豊国など大小多数の炭鉱が操業し活況を呈したが,昭和40年代初頭までに大半が閉山し輸送量が激減,経営が悪化した。同59年度の営業係数は1,848,九州の国鉄43線中39位で,赤字ローカル線第3次廃止対象路線となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209221