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稲荷町
【いなりまち】


(近代)大正末期~昭和30年頃の通称地名。大正11年公衆荷揚場が尾倉から前田に移設。海岸通と称された地域が前田に移転したのに伴い,隣接の稲荷町も尾倉から前田に移されたものであると思われる。官営八幡製鉄所の設置により,明治30年代から大正前期にかけて急速に人口が増加した前田地区のうちで,碁盤目状に区画整理された町の南北の通り沿いを指し,宮添町と伏見町に挟まれている。昭和7年の戸数382。同20年8月の大空襲で付近一帯は全焼。戦後,伏見町・稲荷町一帯を八幡製鉄所が社宅用地として買収。同26年桃園住宅団地が建築され,桃園アパートと通称,稲荷町もその中に含まれていた。現在の前田町3丁目・桃園1丁目のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209250