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隠居小路
【いんきょこうじ】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治6年の小路名。柳川城下のうち。慶安4年8月4日西方寺5代住職慶順は,藩主立花忠茂より隠居の地として鋤崎土居のうちに寺地を給され,浄土真宗本願寺派浄華寺を創建した。以来この小路を隠居小路という(柳河年表/県史資料5)。同寺の墓地の一画三忠苑に県史跡安東省庵の墓がある。省庵は柳河藩儒で,貞享元年に「三忠伝」を著している。享保年間の絵図によれば,南流する二ツ川導水路(国道橋が架かる川下りコース)にT字形に東西に走る当小路の長さは191間余,道幅は2間,東詰に鉄砲打場(射撃場)があった。当小路には足軽・扶持人の組屋敷が数多くあった。明治6年旭町と改称。現在の柳川市旭町のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209397