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江上古町
【えがみふるまち】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治9年の町名。筑後国三潴(みずま)郡のうち。山ノ井川下流左岸に位置し,河川の沖積作用により形成された平坦な水田地帯。中世末期以来,在地土豪江上氏の館周辺に開けた市町である(久留米市史)。大永年間,大友氏部将の城島城主豊饒美作入道永源が御井郡府中町から市恵比須を勧請して市町を復興した。はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領。平野組に属す。村高は,「元禄国絵図」63石,「在方諸覚書」の古高90石,「天保郷帳」63石余,「旧高旧領」90石。慶長6年,中世以来の市は市恵比須とともに城島村に移された。当町は肥後街道筋にあり,宝永年間の家数8(啓忘録抜萃)。文化4年調では田3町1反余・畑4反余(農政農民史料集)。明治9年江上村の一部となる。現在の城島町江上の一部。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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