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大石村
【おおいしむら】


旧国名:筑前

(近世)江戸期の村名。筑前国志摩郡のうち。糸島半島西部,可也山の東南東麓に位置する。集落の東境を初川が南下し,東から流れてくる雷山川と合流する。地名の由来は,集落の北に玄武岩の小露出があり,そのうち特に大きい石を祀って大石神社を建てたことによる。古代以来,この玄武岩が周辺の石棺の材料になった可能性もある(続風土記拾遺・福岡県の地学ハイキング)。福岡藩領。御床(みとこ)触に属す。「元禄郷帳」「天保郷帳」では師吉村の枝郷として当村名が見える。新田村であるという(続風土記)。村高は,「元禄国絵図」286石余,「天保郷帳」も286石余。「旧高旧領」には村名が見えず,幕末・維新期に再び師吉村の一部になったと思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209639