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大木町
【おおきまち】


(近代)昭和30年~現在の三潴(みずま)郡の自治体名。筑後平野のほぼ中央に位置し,山ノ井川・花宗川の下流域に位置する。両河川の沖積作用によって形成された肥沃で平坦な水田地帯である。かつては低湿地帯で,荘園開発時代から近世初頭にかけて,この低湿地帯の用水体系として整備されたクリーク(濠)の面積が耕地面積の27%を占め,日本屈指の溝渠地帯をなしている。大溝村・木佐木村・大莞(おおい)村が合併して成立。合併各村の大字を継承した18大字を編成。各村から各一字を採る。役場は旧木佐木村役場を仮庁舎とし(県市町村合併史),昭和31年庁舎の増改築が完成。成立時の世帯数2,537・人口1万4,498,反別は田畑1,171町余,宅地86町余,山林・原野・雑種地176町(同前)。農家数は昭和33年1,791戸で全戸数の50%を占めていたが,同55年には1,583戸となり全戸数の12%と激減した。主産業は農業で米・麦を中心に,特産のイグサのほかイチゴ・エノキダケの栽培や畜産などを組み合わせた複合経営が行われている。工業は畳表・花莚製造,久留米絣の製造のほか近年製材団地や家具製造業にも進出している。昭和30年県営大木養魚場完成,同33年町営に移管。昭和32年大木酪農組合集乳所・大溝農協集荷所,同33年木佐木農協共同集荷貯蔵庫,同44年い製品集荷所が完成。昭和43年三八松地区農業構造改善土地改良事業開始。同44年中学校の統合により大木中学校設立,同46年役場庁舎を旧花宗中学校跡に移転。同57年役場が火災にあい,同年就業改善センター(昭和53年竣工)の隣に完成。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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