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牡鹿洞
【おじかどう】


北九州市小倉南区新道寺にある鍾乳洞。北九州国定公園のカルスト台地平尾台にある観光鍾乳洞で,平尾台センターの南南東約250m,ほぼ南東に連なる川ドリーネの北端に位置する。洞口標高347.3m,洞長403m,高度差39m。ドリーネの底に形成された典型的な吸込型の竪穴で,階段を約25m下りた地点から成因の異なる流水をもつ横穴に接続する。平尾台では数少ない竪横複合洞で,洞内には頭蛇袋状の鍾乳石・きのこ形の石筍・フローストンに飾られた石柱などがある。洞窟名は洞内からオオツノジカの化石が発見されたことに由来するという。昭和37年,日本ケービング協会が発見。洞内からはカワウソ,ナウマン象,多数のサルなどの獣骨が発見された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7209886