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小山田村
【おやまだむら】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治9年の村名。筑後国山本郡のうち。耳納(みのう)山地の発心山頂から山麓にかけて位置する。地名は山田が多いことに由来すると伝える。天正年間に築城された草野氏の発心城跡がある。はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領。泉組に属す。村高は,「元禄国絵図」157石余,「在方諸覚書」の古高210石余,「天保郷帳」161石余,「旧高旧領」238石余。文化4年には田6町8反余・畑4町4反余・居屋敷1反6畝余(農政農民史料集)。寛政元年の人数50,馬5,年貢撫6斗7升(筑後上三郡取調手鑑)。鎮守は発心山三所熊野権現。神宮寺として江戸期以前は円月寺があった。発心山麓は藩主も訪れた桜の名所。明治7年山本郡物産表には茶・櫨実・蜜柑の産出を記している。同9年草野村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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