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笠木山城
【かさぎやまじょう】


戦国期の山城。笠城ともいう。鞍手郡宮田町と飯塚市の境界にある笠置山の山頂部に所在。山頂周辺に本丸・二の丸・三の丸と考えられる削平地が認められ,二重・三重の空堀と土塁,一部を石塁によって防備していた。築城時期は,永禄11年以前と考えられるが明らかではない。「続風土記」によれば,初め宗像氏の端城として築かれ,占部宗安が在城していたが,後に秋月氏の属城になったという。この間,一時筑前方面に勢力を伸ばした毛利氏は,永禄11年,大友氏の来攻に備えるため麻生隆実に笠木山城の修築を命じたことが「麻生文書」に見える。天正15年,秋月種実が豊臣秀吉に降伏してまもなく廃城になったと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210004