100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

風師山
【かざしやま】


風頭(かざがしら)山ともいう。北九州市門司区にある山。標高362.4m。企救(きく)山地に属し,珪岩を主とした変成度の弱い古生層と,中生代白亜紀の関門層群からなる。北部の関門海峡側は急傾斜であるが,南東側の傾斜はゆるやか。「太宰管内志」には挿頭花ノ山とある。山頂は3つの峰からなり,いずれも草原で,それぞれ無線塔が建つ。また,山頂付近は北九州国定公園に属し,特に通称岩峰から眺める関門海峡一帯の景観はよく,西方は六連・白島など響灘まで眺望できる。清滝登山口からは車で9合目まで登れる。また,清滝登山口は企救自然歩道の起点で,ここにある清滝公園は北九州市最初の公園として設置された。昭和28年6月の福岡大水害で,風師山一帯は山津波により大被害を受け,その後,門司港側斜面中腹には,約2kmにわたり防災堤が築かれた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210006