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片野手永
【かたのてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国企救(きく)郡のうち。当手永に属する村は,万延年間には片野・三郎丸・黒原・湯川・葛原・葛原新町・萩崎・仲津口・砂原・大畠・熊本・足立・沼・吉田・下吉田・吉志・恒見・恒見浦の18か村(藩政時代の北九州)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,片野・三郎丸・黒原・湯川・葛原・葛原新町の村々は城野手永,沼・吉田・吉志・恒見の村々は永野手永に属しており,当手永はその後この2つの手永の各一部が合わさって成立したことがわかる。当手永の大庄屋は,天保12年には片野宗左衛門(県史資料5),文久元年には片野彦次郎(同前7)。現在の北九州市小倉北区・小倉南区・門司区の一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210076