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上呉服町
【かみごふくまち】


(近代)明治7年~現在の町名。江戸期の博多の1町呉服町上が改称して成立。明治12年の戸数38・人数225,人民共立小学校(男85・女78),物産は筆,民業は工11戸・商12戸・雑業10戸(福岡区地誌)。明治11年福岡区,同22年福岡市に所属。昭和47年からは同市博多区の町名。御笠川下流左岸に位置する。明治22年の戸数42・人口246(福岡市誌)。同43年に市内電車開通。博多駅と福岡を結ぶ電車道が当町で交差。大正期には,同町は博多駅と築港を結ぶ主要道路に位置し,中央から銀行・商社などが進出,ビルも建ち一等地となる。昭和20年の空襲を受けたが,いち早く復興。道路も広がり大博通りとなる。呉服町交差点に同20年代に博多大丸・博多三井などが設立され,にぎわった。博多大丸内に帝国ホテルが開業。昭和30年前後の博多の名士の会合場として有名となった。しかし同40年前後から市の中心が天神へと集中し,同50年には博多大丸も天神に移転,昔のはなやかさはない。昭和41年一部が店屋町・綱場町・中呉服町となり,同年西門町・中小路・上魚町・中魚町・下魚町・北船町・下桶屋町・上普賢堂町・下普賢堂町と蓮池町・上東町・上店屋町・下小山町・上桶屋町・金屋小路・御供所町・寺中町の各一部を編入。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210269