川端町
【かわばたまち】

(近代)明治32年～昭和42年の通称地名。大字門司のうち。門司港地区南西部に位置する。地名は栄川に沿う通り沿いに位置することにより，東岸の通りを東川端町，西岸を西川町と称した。民家，小商店，傭人周旋業，古衣商店，料飲店，銭湯などが混在。大正10年には松竹映画上映のメカリ館が開館し，夜は酔客などでにぎわった。昭和８年栄川は改修工事により暗渠となり，幅員が拡張された。同23年福岡銀行門司支店開業。門司船舶通信会社北九州支店，印刷所，医院などのほか，港湾関係の会社，料亭，食堂などがある。昭和42年栄町・錦町のうちとなる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7210494