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関門鉄道トンネル
【かんもんてつどうとんねる】


北九州市門司区小森江3丁目と山口県下関市を結ぶ海底鉄道トンネル。関門海峡下に位置し,山陽本線の下関駅~門司駅間にある。国内最初のもので,全長は,上り線3,604m,下り線3,614m,海底部1,140m。関門海峡を鉄道で結ぶ計画は明治中期から立案されたが,昭和10年に海底トンネル計画が国会で決定し,翌11年9月に着工。開削工法・潜函工法・シールド工法などを駆使し,同17年3月27日に貫通した。貨物列車による試験運転の後,同年11月15日に最初の旅客列車が運行され,正式の開通日となった。当初は下り線のみであったが,上り線も同19年9月9日に開通,全面開通し,鉄道連絡船に頼っていた本州と九州を結ぶ交通網に革命をもたらした。総工費は約3,900万円。明治末期から活躍してきた下関駅と門司港駅を結ぶ鉄道連絡船は,昭和16年頃を最盛期とし,同39年に廃止。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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