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祇園町上
【ぎおんまちかみ】


旧国名:筑前

(近世)江戸期~明治7年の町名。江戸期は博多の1町。「続風土記」には鷹師町上と見える。「続風土記付録」には祇園町上と見え,黒田長政の入国の際に鷹師が置かれたので鷹師町(上)と称したが,のち改称したと記される。御笠川下流と那珂川下流に挟まれて位置する。新町流のうち。西は祇園町下,東は馬場新町に続く横筋町(三奈木黒田家所蔵福博古図)。元禄年間の家数35(続風土記),宝暦年間の家数36,間数116間余(石城志)。博多の町はずれで江戸期を通じて在郷問屋が多い。寛文6年当町の番正次郎が古道具などの問屋営業を許された。延宝年間には乾風呂なども営業(博多津要録)。享保年間の津中酒屋中軒数御改には,三笠屋が見え,慶応2年当時の運上銀の高額者として,板場経営の綿屋とともに記される(博多店運上帳・博多津要録)。明治7年上祇園町と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210578