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企救半島
【きくはんとう】


北九州市の北東端にある半島。長さ約15km,幅約5kmの半島で,大半は門司区に属することから門司半島ともいう。北部は白亜紀関門層群,大半は変成度のごく弱い古生層が主に発達する企救山地が脊梁をなす。西は関門海峡で最も狭い早鞆の瀬戸を挟んで下関市と対向し,東は周防灘に面する。断層崖の発達した西海岸は,表門司と呼ばれ崖下に狭い低地が分布。古くから本州への渡海地点として,大里・門司などの港町が発達,明治期以降は九州の貨物輸送の玄関口として重要な地位を占めるに至った。東海岸は出入りに富み,かつては裏門司といわれ,経済的には後進地域であったが,近年の恒見地先の埋立地(新門司)への工場進出が見られ,半島の付根に当たる足立山南麓は,著しく住宅化が進む。北部海岸は,瀬戸内海国立公園,企救山地の南半は,北九州国定公園の一部。本州とは,トンネル・橋梁で結ばれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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