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九州自然歩道
【きゅうしゅうしぜんほどう】


九州を一周する回遊式の長距離自然歩道。九州の国立・国定・県立の計36の自然公園を通る。愛称は「やまびこさん」。幅員1~1.5mで随所に案内板・ベンチ・標識などが整備され,総延長2,137km,うち県内延長208.1km。北九州市八幡東区の皿倉山々頂を起点とし,福智山・鱒淵貯水池,カルスト高原の平尾台(以上小倉南区),田川郡添田町で,油木ダムを経て修験道場として栄えた英彦山に至り,東西の両コースに分かれる。東は国天然記念物ツクシシャクナゲ群生地のある豊前市の犬ケ岳を通り,築上郡大平村の大平山を経て大分県へ続く。西は民陶の里,嘉穂郡小石原村,国特別天然記念物ツゲ原生林や山城跡のある古処山(甘木市・嘉穂郡嘉穂町),旧城下町の秋月(甘木市),雄大な展望の広がる夜須高原・三郡山・宝満山,国特別史跡の大野城跡(粕屋郡宇美町)・水城跡(大野城市),菅原道真公ゆかりの天拝山(筑紫野市)などを通り,佐賀県に入る。昭和44年3月,環境庁の長距離自然歩道構想に賛同した九州・山口経済連合会が提唱し,環境庁の補助を受け,九州各県が主体となって整備を進め,同56年3月に完成した。カタツムリをデザインしたシンボルマークと愛称は一般からの公募。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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