久大本線
【きゅうだいほんせん】

ＪＲ九州の路線名。久留米市と大分県大分市を結ぶ。久留米市京町の鹿児島本線久留米駅から筑後川に並行して東進し，大分県日田市を経て日豊本線大分駅に至る。延長141.5km，うち県内延長は久留米駅から浮羽郡浮羽町の筑後大石駅と大分県日田市の夜明駅の間の35.2km，駅数９。久留米側・大分側の両端から着工，大分側はすでに開業していた大湯鉄道（大分駅～小野屋駅間）を買収，これを延長する形で建設が進められた。久留米側は，着工当時，筑後軌道が久留米駅～日田駅間を営業していたが，これと並行して久大本線が建設され，昭和３年12月24日に久留米駅～筑後吉井駅間を開業したため，翌年３月同軌道は廃業した。昭和６年７月11日に筑後大石駅，翌７年３月12日に夜明駅まで通じ県内分は全通，同９年11月15日に全線が開通した。沿線には浮羽郡田主丸町を中心とする苗木・植木生産地域や寺徳古墳（浮葉郡吉井町），珍敷塚・塚花塚（ともに同郡浮葉町）など多数の装飾古墳がある。同59年度の同線の輸送量は１億6,777万人で九州全輸送量の2.3％，営業係数は428で九州の国鉄43線中10位。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7210706