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蔵持山神社
【くらもてやまじんじゃ】


京都(みやこ)郡犀川(さいがわ)町上高屋にある神社。旧郷社。祭神は天忍穂耳尊・伊弉諾尊・伊弉冊尊ほか11柱。神仏分離までは修験道の霊山で彦山六峰の1つ。蔵持山権現と称し盛時は96坊を数えていたが幕末期には18坊に衰退。開山は静暹上人。彦山流記には蔵持山空躰窟の住侶で,定恵兼備・飛鳥落地の聖人として,飛鉢説話が語られている。社伝によれば城井宇都宮氏が神領を寄付し,小笠氏は神殿・幣殿等を寄進したとある。上・中・下宮の3社構成をとっていたが,現在の神社は中宮にあたる。神仏分離によって社僧は神職に転じ,社名も三社大神社から明治4年現社名となる。修験道時代は2月15日の松会があったが,現在は消滅して5月2日を例祭日とする。金銅十一面観音懸仏は県文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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