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黒田手永
【くろだてなが】


旧国名:豊前

(近世)江戸期の手永名。小倉藩領における広域行政区画である手永の1つで,大庄屋が置かれた。豊前国京都(みやこ)郡のうち。当手永に属する村は,慶応2年には黒田・上田・箕田(みだ)・長川・宮原・浦河内・矢山・岩熊・池田・入覚・高来(たかく)・福丸・徳永・須磨園・常松の15か村(京都郡誌)。明治3年には黒田村が上黒田・中黒田・下黒田の3か村に分かれて17か村,戸数765・人数3,671(同前)。なお,元和8年の「人畜改帳」では,黒田・上田・箕田・長川・宮原・岩熊・池田・入学・高来・福丸・徳永・須磨園・常松の13か村が記載され,大庄屋のうちに岩熊孫兵衛の名が見える。大庄屋は,文久元年には久保手永大庄屋久保七右衛門の兼帯(県史資料7)。現在の行橋市・勝山町の各一部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7210941