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谷川寺
【こくせんじ】


八女(やめ)郡立花町谷川にある寺。真言宗大覚寺派。山号は牛頭山。本尊は薬師如来。神亀5年,聖武天皇の勅願で開かれ,開山は行基という。さらに建久5年,源頼朝が再興。梶原景季のもと熊野別当湛増を責任者として七堂伽藍等を建立と伝える(筑後地鑑)。天正12年竜造寺軍の兵火で焼亡し衰退。のち立花宗茂・貞俶・鑑賢などが修復した。本尊および寺門の仁王像は行基作と伝える。中世には山門(やまと)郡瀬高の金剛勝寺の末寺であった(太宰管内志)。寺宝には,源頼朝が持仏として兜の中に納めていたという両界大日如来像などが伝来する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211104