古城山
【こじょうやま】

北九州市門司区の北西端にある山。「こじょうさん」ともいう。標高175.2m。企救山地に属し，山頂付近と山麓の北側一帯は和布刈公園となっている。地質は，中生代白亜紀の関門層群や凝灰岩などからなる。山頂には，無線塔がたち，平知盛が源氏との合戦に備えて築いたと伝える門司城跡がある。明治以降，陸軍の要塞基地として全山立入り禁止区域であったため自然林が健在で，植物生育の観察・研究に貴重な場所となっている。特にサクラやツツジなどが多く，山頂付近まで車で登れることもあり，シーズンには多数の行楽客でにぎわう。渡り鳥の中継地でもあり，和布刈鳥獣保護区に指定されている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7211153