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護念寺
【ごねんじ】


北九州市小倉南区長野にある寺。西山浄土宗。山号は観勢山。本尊は阿弥陀如来。縁起によれば,保元2年豊前国司平康盛(のち長野氏)の開創,5代種盛の時に護念寺と名付け,はじめは禅宗であったが,文明18年,長野助氏の次男岩松麿が浄土宗に帰依して総本山光明寺で得度(法名は行念),禅林寺・光明寺両寺の直末寺になったという。「太宰管内志」には,企救郡長野村城山の北にあって東向きの大寺,豊前国浄土宗西山派の頭で,境内8町四方,末院66か寺,孫末ともに16か寺と記されている。小倉領寺院聚録にも企救郡内40か所,京都郡内12か所,仲津郡内10か所,築城郡内10か所,合計72か所の末寺・末庵・堂宇が数えられ,末寺の下にはさらに21か寺の孫末寺,87か所の堂宇が存在して,企救・京都・仲津・築城4郡の同派を総括してきたことがうかがわれる。寺宝には長野城跡から出土したと伝えられる銅戈がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211187