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呉服町
【ごふくまち】


旧国名:筑前

(近世~近代)江戸期~昭和39年の町名。江戸期は福岡城下六町筋の1町。那珂川下流左岸,福岡城の東に位置する。東は上名島町,西は本町に続く。町名は,慶長年間町立てされて呉服商が居住したことに由来する(続風土記)。元禄3年の家数57(同前),文化3年の家数74・人数317,間数245間余(文化9年福岡・博多地図)。寛政年間には土屋(呉服商)・岩井(鎧師)・小松(表具師)・是松(乗物師)などの播磨国出身の商工業者が住んだ(続風土記付録・続風土記拾遺)。文政2年西職人町から出火した火災で残らず焼失した(加瀬家記録)。町は東西2町14間,南北44間,道幅は2間5尺余。東の横町を風呂屋1町,西の横町を黒茶町と通称した。明治11年福岡区に所属。同12年の戸数89・人口461(男221・女240),民業は工31戸・商36戸・雑7戸,物産は人力車・荷車・履物類・筆など(福岡区地誌)。明治18年日本基督教団の教会堂が建ち,英和女学校(福岡女学院の前身)が開校。同22年福岡市に所属。昭和39年大名1~2丁目・舞鶴1~3丁目・赤坂1~2丁目となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211197