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小保津村
【こほつむら】


旧国名:筑後

(近世)織豊期に見える村名。筑後国三潴(みずま)郡のうち。文禄4年の筑後国知行方目録(立花文書/県史資料4)によると,「小保津村」の石高は681石5斗2升であった。小保津村なる村名は江戸期以降見えないが,永仁4年12月および貞和3年9月に見える小法丸村のことであろう(隈文書/鎌遺19238,御船文書/南北朝遺2372)。筑後川に面しているので津(港)を附して小保津とも称されたと思われる。鎌倉・南北朝期に上小法村・下小法村,南北朝期に小法丸村と称され,文禄年間小保津村,近世以降小法村と表記されたか。現在の大川市小保に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211208