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米ノ山峠
【こめのやまとうげ】


筑紫野市柚須原と嘉穂郡筑穂町山口の米ノ山を結ぶ峠。標高341m。三郡山と大根地山の鞍部を通る。地質はこの峠を境に,東側は鞍手型花崗閃緑岩,西側は嘉穂型黒雲母花崗岩に分かれる。古代には大宰府と都を結ぶ官道が通じた。戦国期,麓の米ノ山に宝満・岩屋城主高橋紹運が出城を構え,天正9年,秋月種実との間でこの山城をめぐる激戦があった。現在は,主要地方道筑紫野筑穂線が通り,筑豊と筑紫野市および太宰府市を結ぶ。峠の南,柚須原側からは,三郡山山頂の航空レーダー監視局へ通じる道路と九州自然歩道(大根地―香園―三郡山―宝満山)が走る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211218