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金台寺
【こんたいじ】


遠賀郡芦屋町西浜町にある寺。時宗。山号は海雲山。本尊は阿弥陀三尊。応安元年一遍上人七世の法孫像阿の開基と伝える。もと垂間橋の辺りにあったので垂間道場ともいい,また山鹿の金胎寺とも称される。12代住持以後江戸初期までの間に現在地に移転された(海雲山金台寺由緒)。城主麻生氏の菩提寺として多くの寺領を有したが,現在ではほとんど関係史料を伝えていない。3代住職像阿(歴代住職はすべて像阿弥陀仏を称す)が応永2年に洪鐘1口を施入している(日本古鐘銘集成)。寺宝としては本尊阿弥陀三尊像(伝安阿弥作),地蔵尊像などがあるが,特に金胎寺時衆過去帳2巻(県文化財)は中世時衆信仰の実態を知る上で資料的価値が高い。元文3年小倉藩医香月牛山(啓益)が補修した自筆の跋文がある。地蔵尊祭は毎年4月23~24日に行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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