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西方寺
【さいほうじ】


柳川市恵比須町にある寺。浄土真宗本願寺派。山号は法雲山。本尊は阿弥陀如来。禅僧であった豊後国大野郡善法寺住職慶信が立花宗茂の家臣由布雪下・十時雪斉らと親交があることから,天正15年招かれ法雲寺に住し,翌年,宗旨を改め西本願寺派となり寺地を賜り開創された(旧柳河藩誌)。立花家改易後,慶長6年筑後に入国した田中吉政は当寺を菩提寺としている。田中家は東本願寺派への転派を命じたが,改派せず,元和7年の立花家再封で西本願寺派の触頭となった。境内には専念寺(天正16年了善開基),善定寺(同16年休安開基)があり,前者を塔頭(たつちゆう),後者を提頭(ていちゆう)といった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211296