100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

桜京古墳
【さくらきょうこふん】


古墳時代後期の前方後円墳。宗像(むなかた)郡玄海町牟田尻字桜京に所在。国史跡。宗像大社北方の牟田尻丘陵上に存在する約80基の古墳群の中心。主軸長約41m,後円部径約25m,高さ約7m。主体部は横穴式石室で,後室石屋形には装飾も認められる。江戸期に盗掘にあい,出土遺物など明らかではないが,石室は床石を除いて完形で残る。石屋形の支石柱および奥壁には連続三角文が刻まれ,それぞれ赤・黄・青の顔料で彩色が施されている。石室は発見後すぐに密閉されており,装飾などの保存状態はきわめて良好と思われる。築造時期は6世紀頃と考えられ,玄界灘沿岸の数少ない装飾古墳として注目される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211354