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篠栗線
【ささぐりせん】


JR九州の路線名。福岡市博多区吉塚本町の鹿児島本線吉塚駅から嘉穂郡桂川(けいせん)町豆田の筑豊本線桂川駅に至る。延長25.1km,駅数8。九州鉄道が粕屋炭田の石炭搬出を主目的に明治37年6月19日に吉塚駅~篠栗駅(篠栗町尾仲)間10.3kmを開業し,明治40年7月に国有化された。大正11年の鉄道敷設法別表に「福岡県篠栗ヨリ長尾(筑穂町)付近ニ至ル鉄道」と記載され,40数年来の懸案であった篠栗駅~桂川駅間の延長が,昭和39年設立の鉄道建設公団による最初の工事線として翌40年1月に着工,同43年5月25日に開業した。これにより,飯塚駅~博多駅間は,従来原田駅(筑紫野市)経由で1時間半以上要していたのが約40分に大幅短縮され,福岡市と筑豊を結ぶ大動脈となった。通勤・通学者などの利用が多く,同59年度の輸送量は9,833.5万人,営業係数は237。九州の国鉄43線中2位。さらに,桂川駅と上山田線臼井駅(嘉穂郡碓井町)間約3kmを短絡し,福岡市と田川地方および県東部を最短連絡する県北横断鉄道とする構想もあるが,上山田線が赤字ローカル線第2次廃止対象路線となっており,実現には格段の努力が要求される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211372