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篠原村
【さざばるむら】


旧国名:筑前

(近世)江戸期の村名。筑前国那珂郡のうち。天保年間以降は笹原村と書いたという(続風土記拾遺)。那珂川下流右岸に位置する。地名は笹の生える原野であったことに由来する。福岡藩領。塩原触に属す。「元禄郷帳」「天保郷帳」では諸岡村枝郷と注記されている。村高は,「元禄国絵図」「天保郷帳」ともに79石余。もとは諸岡山・諸岡池の南の原野で,寛永9年に新田開発されて成立した地。諸岡村から八幡宮を勧請した(続風土記付録)。「旧高旧領」には当村名が見えず,幕末・維新期までに再び諸岡村のうちに含まれることになった。現在の博多区諸岡5~6丁目にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211378