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猿喰城
【さるはみじょう】


鎌倉期~南北朝期の山城。北九州市門司区猿喰に所在。古城山の山頂部に位置し,本丸跡と堀切などが残る。本丸は東西30m×南北60mほどの楕円形で,「豊前志」によれば,鎌倉初期に門司親房が門司城を本拠として勢力を振るった時に出城として築き,一族の者を置いたとされる。その後,南北朝期になると門司氏一族は南朝方と北朝方に分かれた。猿喰城主門司親頼は南朝方に属し,北朝方に通じた門司城と対峙するが,貞治2年(正平18)12月,大内弘世の大軍に攻囲され,親頼以下が討死し落城した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211413