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三ノ丸
【さんのまる】


旧国名:筑後

(近世)江戸期~明治6年の地名。柳川城下のうち。本丸・二ノ丸周辺にあたる当地域とその東部は会所・勘定役所・物成役所・御厩・御木屋などの藩用地に隣接して,1,000石以上の立花家類縁の譜代の重臣達の町屋敷で占められていた(城下町絵図解説)。田町・瀬高・島堀切(中島)・三ノ丸の4つの藩の米蔵があったが,三ノ丸蔵には年貢米の大部分を収納するために,納期に先立ち,9組の代官・大庄屋が瀬高御茶屋に会して返号の鬮取り(年貢蔵入の順を定める)をした。三ノ丸蔵所には蔵目付1人・蔵役7人のほか下役がいた。寛永14年黒門前に建立された長久寺が火災にあい,正保2年三ノ丸北東隅に再建される。天明3年9月,京都吉田表の許可を得て,戸次道雪(立花宗茂の養父)を崇めて三ノ丸長久寺内に梅岳霊社を新設する(旧柳川藩志)。明治6年本城町と城南町に分かれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211444