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下糸村
【しもいとむら】


旧国名:豊前

(近世)江戸期~明治20年の村名。豊前国田川郡のうち。遠賀(おんが)川支流中元寺川上流域の丘陵地に位置する。一説に天明4年糸村が当村と上糸村に分かれて成立したともいい(豊前村誌),嘉永5年の文書などでは当村と上糸村に分けて記される。江戸後期から藩内では独立村として扱われることが多かったが,郷帳・国絵図類では村名が見えず,幕府に対しては糸村1か村として書き上げられた。小倉藩領。猪膝手永に属す。嘉永5年の家数54・人数261,牛40・馬7(田川市史)。地内には,延宝5年僧浄玄の開基という真宗宝英山専福寺がある。明治初年までに糸村が当村と上糸村に分かれ,正式に成立した。明治初期の戸数85・人口401(男200・女201),牛52・馬15,産物は米463石・麦210石・櫨実5,000斤・実綿1,200斤・石灰1万8,000斤,反別は田44町・畑9町・宅地3町・山14町・秣場39町。なお,石灰は明治9年当時字平山のみでも年産1万斤にのぼるほどであった(豊前村誌)。同20年位登村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211581