100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

下今任村
【しもいまとうむら】


旧国名:豊前

(近世)江戸期~明治20年の村名。豊前国田川郡のうち。遠賀(おんが)川支流の彦山川上流域に位置する。正保~元禄年間に今任村が上・下両今任村に分かれたことにより成立したとみられる。小倉藩領。伊田手永に属す。村高は,「元禄国絵図」551石余,「天保郷帳」883石余,「旧高旧領」925石余。享保飢饉の餓死者は54人(開善寺過去帳)。寺社は,真言宗十輪院・真宗本願寺派円徳寺・柳瀬山八幡神社。十輪院は享保2年の創建で,鎮火地蔵の名で知られ,円徳寺は寛永10年僧西念の開基という。また柳瀬山八幡神社は,宇佐八幡末社帳によれば上今任村の野原八幡神社の分社で,寛永5年の創建という。明治11年下今任小学校創立,同16年伊田小学校に併合。同20年今任原村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211583