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下新川端町
【しもしんかわばたまち】


(近代)明治7年~昭和41年の町名。江戸期の博多の1町新川端町下が改称して成立。明治12年の戸数93・人数440,物産は酒・醤油・博多織帯地・二子織・小倉織・焼物人形,民業は工10戸・商63戸・雑業12戸(福岡区地誌)。明治11年福岡区,同22年福岡市に所属。那珂川下流右岸に位置する。同年の戸数115・人口578(福岡市誌)。同年春吉村字川添の一部を編入。明治末期には,電車通りが横断し,川端町電停も設置された。明治期・大正期・昭和期と博多川端通りとして繁盛し,大小の商店が並んだ。大正初めには,博多のレコード界の草分け日本蓄音器商会博多支店が建設され,モダンな洋風館であった。のちの土屋レコードショップである。昭和20年の戦災で町は全焼,戦後まもなく同町はえぬきの商人達が発起人となり川端商店街復興組合を作り商店街を再建した。アーケードなどをつくり,新旧の商店が集まり盛況を博したが,ターミナルにつながらず,天神などの商店街に客足を奪われていった。昭和41年上川端町・下川端町となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211646