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障子ケ岳城
【しょうじがたけじょう】


南北朝期~戦国期の山城。京都(みやこ)郡勝山町松田と田川郡香春(かわら)町採銅所に所在。両町の境界に位置する障子ケ岳の山頂部と,南北に走る尾根にかけて,東西30m×南北50mほどの本丸跡をはじめ,二の丸・北の丸・出丸・厩・空堀跡などの遺構が認められる。建武3年に足利尊氏の一族足利統氏が築いたと伝え,後に千葉・大内氏を経て天正初年に小早川隆景の持城になった。九州出兵の際,豊臣秀吉が宿所とし,次いで添田氏が入城したが,黒田如水・長政父子に抗した宇都宮鎮房に呼応して天正17年に没落,城は破却されたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7211796